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ONE OK ROCKのTaka、X JAPANのYoshiki、サムライギタリストのMiyavi らの英語力を4つの観点から分析

日本だけではなく世界をまたいで活躍する日本人のアーティストたちは、英語でのコミュニケーションが不可欠になります。
私が普段から邦ロックを好んで聞いている過程の中で、日本人アーティストが英語の歌詞で歌うアーティストの数が近年増えたように感じています。
その中では英語で歌詞を歌っているものの、実際に喋れる英語力があるのかどうか前々から気になっていました。
皆様の中にも
「Takaって英語で歌を歌ってるけど実際に喋れるの?」
Yoshikiはペラペラと言われてるけど本当にそうなの?」
と考えている人は多いかもしれません。

今回は英語力に定評のある、世界で活躍する3名のアーティストONE OK ROCKのtaka、X JAPANYoshiki、サムライギタリストのMiyaviの英語力、を分析してみたいと思います。

英語力に定評力があるtaka,Yoshiki,Miyaviですが、実際にどれだけのレベルの英語を話せるのか、発音、流暢さ、文法の正確さ、単語の豊富さといった観点から見ていきたいと思います。

Youtubeにtaka,Yoshiki,Miyaviのインタビュー動画が多く残されていますので、なるべく最新のものから分析してみました。
素晴らしいところ、苦手なところを具体的にとりあげていきます。

この記事は
「日本人アーティストの英語力を深く知りたい」
「どうすればTaka、Yoshiki、Miyaviのように喋れるようになるのか知りたい」
という人に向けて作っています。

1,3人の共通点

・大人になってから英語を習得したこと
・自分たちの活躍の場を広げるために英語が不可欠な立場にあること


2,それぞれの英語力

①Takaの英語力

Taka from ONE OK ROCK
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下の動画は最新のtakaさんが英語を喋っている動画です。
www.youtube.com


★5段階評価
発音・アクセント
レベル
★★★
日本人のアクセントは殆ど消えており、アメリカの一般的アクセントに近いようです。
石英語の曲をメインに歌う日本を代表するボーカリストです。

彼が10代のときに洋楽を聴き込んだのも影響しているのでしょうが、彼自身の楽曲がほぼ英語で構成されているため、何百回も英語の曲を歌うことでも発音が磨かれているのだろうと思います。

多少気になるところでいうと、苦手な発音として一般的に日本人が苦手になりがちなRとWが弱いようです。
例えば I was writing と言いたいところをlightingと発音していたり
working と言いたいところを walking というふうに発音しています。

ただ概ね何を言っているのかは聞き取れますので大きな問題はなさそうです。

流暢さ★★★
喋るスピードはノンネイティブとしては十分なスピードだと思います。

時々explode(爆発する)などを周りにいる日本人に尋ねている姿から、 英語を日本語に変換しながら考えているように伺えます。
しかしながら簡単な文章ではありますが、英語でスラスラと言葉が出てきているので日本人としては流暢な方だと言えます。

文法の正確さ★★
ここは彼の最大の弱点なのかなと正直感じてしまいました。

おそらく机の上での勉強をしてきたというよりも、実践でネイティブと話す過程で鍛えた英語という印象を受けます。
もちろんわかっていても話せないということもありますので、繰り返し間違えていたところをピックアップします。

まず時制の現在形と過去形がバラバラで過去形にすべきところを何度も現在形を使って話しています。
またone of my favorite producer/videoと最後の名詞には複数形のsをつけなければなりませんが、こちらも繰り返し間違えています。
またthat songsやthe first thingsなど単数形のところにsをつけてしまっているところもありました。

これらのミスはかなり初歩的なミスですので、恐らくtakaさん自身でも間違いに気づいているとは思います。
たとえわかっていてもスピーキングの際には間違えやすくなりますので、これをなくすにはさらなる経験が必要になってくると思います。

単語の豊富さ★★
あえて難しい単語や表現を使うはありませんが、そうした表現はときに言葉の意味の表現を強くしたり、そういった語彙力から説得力を強めたりできるものです。

残念ながら今回のインタビューではそうした単語は出てこず、高校生までが習うような基礎単語で文章を作り上げていました。
そういった理由から評価は低めにしました。

Yoshikiの英語力

Yoshiki from X JAPAN
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www.youtube.com


発音・アクセント★★★★
2番めはX JAPANYoshikiさんです。
彼の英語には日本人らしさが強く残っていますが、発音がとてもきれいなため誰にでも伝わりやすいです。
聞いている限りでは間違った発音も典型的なRとLのような間違いもありません。

ネイティブのような英語とは異なり日本人らしいアクセントが残っているため、日本人が聞くと1番目のtakaさんの方が上手に聞こえるかもしれませんが、発音を正しく発している点ではYoshikiさんのほうが優れていると言えます。

流暢さ★★★★
特別早いというわけではありませんが、質問に素早く答えていることや、長い文章を簡単に作り上げていることからも十分流暢と言えます。
英語がすんなり出てこないと言った様子も殆どありませんし、喋ることに対しての自信も見られます。

文法の正確さ★★★★★
素晴らしいです。
僕が見た限りはミスはなかったのではないかと思います。
また文法的にも複雑な文章を頻繁に素早く作っていることからも、文法は完全に身についているというふうに言えます。


単語の豊富さ★★★★★
単語も素晴らしいです。

単語帳に載っている基本的な単語のみならず、ネイティブが好んで使う表現やアドバンスレベルの表現をためらいなく使用しています。
また相手のインタビュアーの言っていることを百パーセント理解できる語彙力も素晴らしいです。

③Miyaviの英語力

Miyavi
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www.youtube.com


発音★★★★★
本当に素晴らしいです。
多少の日本人のアクセントは残っているものの、ノンネイティブとしてきれいなアクセントでお話しています。

また発音自体も綺麗で、苦手な音は殆どないのではないと言えます。

流暢さ★★★★★
喋るスピード、レスポンスの速さなどどれをとっても一流です。
彼はアメリカのTVショーにも出演したことがあったり、ハリウッドの映画にも出演しているので相当レベルが高いようです。

文法の正確さ★★★★★
こちらも間違いは全くありませんでした。

ごくたまに言い直すような瞬間はありますが、文法に違和感があって正しい文章に修正しようと会話の中からその様子が伺えるので文法がしっかり身についている事がわかります。

単語の豊富さ★★★★★
表現力の幅広さも素晴らしいです。

Yoshikiさんもそうでしたが、単語帳に載っている基本的な単語のみならず、ネイティブが好んで使う表現も多く取り入れています。
また類義語でも一個の単語ではなく、同じ意味でも複数の単語を使っていることからわかります。

例えばimportant(重要な、大切な)という単語がありますが、これをessentialやvitalなどに言い換えて使っているので、聞き手も聞いてて退屈しません。

3,それぞれの英語習得過程

①Taka

慶應義塾湘南藤沢中等部SFC(中等部)3年間在籍しており、ここは帰国子女が多く英語を流暢に喋れる生徒がたくさんいた環境に囲まれていたようです。

ただ高校は退学していていますし、母親の森昌子さんも徹子の部屋の中で、彼が英語を話せる理由はわからないとおっしゃっていました。
実際にアメリカを中心に活動し始めたのは2015年に35というアルバムを出してからです。

それまでも海外でツアーを回ってはいましたが、身を英語環境に置いている時間は多くはないはずです。
それでもこれだけ話し慣れているということは、日本にいる間に相当な努力をされたことが伺えます。

Yoshiki

彼は音大に推薦入学していることからも、学生時代英語をちゃんと勉強してはいたようです。

YOSHIKI/佳樹という彼の自伝の中には、彼が苦労してレコーディングした音声をアメリカ人のエンジニアに保存するように指示した所、英語がうまく伝わらずに消されてしまった経験があったようです。

この後すぐに英語の教材を買い揃え、個人の英会話教師を雇い、英語をしっかりと身につけることを決意したそうです。

また1992年からはロスアンゼルスに住居を建て、日本とロスでの生活を25年以上続けています。
彼は音楽以外にもファッションやワインなどの幅広い分野で国際的に活動しています。

YOSHIKI/佳樹

YOSHIKI/佳樹

③Miyavi

彼は20歳のときに英語を習得しようと思い、ロサンゼルスに3ヶ月語学留学をしていますが、やはり音楽活動が忙しい中での英語力向上は困難だったらしく一度挫折しています。

25歳のときに10年後の彼のキャリアを考えたときに、英語を喋れるのとそうでないのでは活動の幅が全く違うことに気づき、独学で英語を始めました。

2009年28歳の時に、現在の奥様であるメロディさんと婚約しています。
彼女はハワイで育っているので英語力はネイティブと同じです。
家の中では日本語を喋らずに英語で会話をしているようですので、四六時中英語に触れられる環境が彼の英語力の源ではないでしょうか。

まとめ

彼らはそれぞれ異なる英語力であり、学んできたプロセスも異なります。
しかし共通していることはそれぞれ英語を使い彼らの可能性を広げようと何年も何年も努力していることです。

成人してからの語学習得は子供に比べると、何十倍も大変で努力と時間を要しますが、彼らのように努力をすればこのレベルまで英語を取得ことができるということは我々に勇気を与えてくれます。

私はMiyaviさんの英語を初めて聞いたときに、まさか25歳を超えてから英語学習を始めたとは夢にも思いませんでした。